値段の高いレンズは良く写る。
コレ、95%当たりで5%ハズレです。
昔々あるところに、山に写真を撮りに行く知り合いがおりました。
彼は良いものを良いものをと買い揃え
他を圧倒する機材一式をバッグにつめ
『 日帰りや泊まりあり 』で、各地を回っておりました。
ある日、病に倒れ片手に力が入らなくなりました。
機材を持って山を登ることは非常に辛く、山とカメラから目をそらしました。
彼は全てをあきらめ機材をすべて売り
ファインダーを覗く事は以降、一切無くなりました。
彼は山登りも、カメラも趣味でした。
また、ある所に画質にこだわる人がいました。
それほどに必要とされない領域をこえ
必要十分以上に他の求めに応じ、対応をしました。
消耗が激しいのが見えたので、代わりの機材を提案しました。
聞く耳は持ち合わせていないのは承知してました。
今も無理を押し、クオリィティを保っています。
これからに目をつむるなら、彼は正義です。
高級レンズという、魔力をおびたレンズが世に存在します。
カメラマニアの方には大三元レンズというと通じるかと思います。
手にしたものを虜にし、今も日々どこかで生気を吸い
大型販売店では正気の沙汰ではない金額を奪い取っています。
手にしたものだけが、この良さを知ることになります。
そして一度手にし、それを味わうともう離れられなくなります。
間違いなく至高を求めるなら必要な物です。
でも、思うのです。
尖り過ぎた性能故のデメリット。
交換レンズには絞りというものが存在します。
この数字の最小値が小さいほど、大きく重たくなります。
その魔力を帯びたレンズ達は、各メーカーの技術者達の知識の限りを尽くし
最小値は極限まで小さくし、美しいフォルムを携えています。
手にしたときの喜びは格別で、喜びに満ち溢れると思います。
これは慣れと共に、スタンスやパフォーマンスに影響し始めます。
想像して下さい。
3キロの鉄アレイにひもをつけ、肩にぶら下げて
背中には三脚というトレーニンググッズを担ぎます。
初めての皆さんはどれだけ動けるでしょうか?
機材の否定をしているのではないのです。
その素晴らしさは理解しているつもりなので。
ただ冒頭の彼らに言いたかった。
軽いセットにし、山のぼりに重きを置けなかったのかなぁ。
画質に固執せず、撮影をもっと楽しめないのかぁ。
人の機材ってすごく気になるかもしれません。
それが理由で撮影会など、行けない人がいるのも知っております。
大きくて重たくて沢山あるのは素晴らしいです。
しかしそれが本当に正解なのかは、未だ少し疑問であったりします。
95%は正解であり、コレを求めるのが正義です。
今回は5%を書いてみただけでした。
最後までお読みいただきありがとうございました。