F値という一眼レフのレンズなどには避けて通れない値があります。
これは人によって異常にこだわる人と、オートで撮ってますの大きく二手に分かれます。
異常にこだわる人は・・・。
すでに自分の決まりの値があったり、大きく開けたり極端に絞り気味にしたりします。
オートで撮っている人はこの値でなら妥協ラインと思って設定している人と
そもそも絞りをよく理解してない人がおられます。
絞りとは、数値が大きくなるとピントの値が深くなり、数値が小さくなると浅くなります。
目にはピントが合っているけど、背景はボケている。
これは数値が小さい絞り値、開放の方で撮っているんですね。
手前の方の物にピントが合っているが、向こうの方にもピントが合っている。
これは数値が大きい絞り値で撮っているんですね。
こだわる人がこだわると、何枚撮っても終わらなくなるくらい奥の深いものですので
今回は題名の 「 F値が小さいと暗い所でも撮れるか 」です。
答えは「 はい、撮れます。 」 これで終了です。
でも、実際これで撮影に行くと勘違いに気がつきません。
絞りはピントの合う部分を総合的に考える所です。
例えば人を撮る場合。
10メートル離れたときと、1mしか離れていないとき。
同じ絞り値なら被写体との距離がない方が背景がボケます。
F値が小さいレンズを持っているとボケは強力に強くなります。
さらに、焦点距離が長くなるとボケは印象的になります。
レンズの数字が大きい事です。
200ミリや500ミリといったレンズです。
では焦点距離の長いレンズで、開放値が小さいレンズで撮ります。
「 暗いところでは撮れますよ。ブレますけどね。」
ブレると言うのは、ピントが合ってないことではありません。
ブレるというのは二つあり
被写体ブレ
写真全体で、その中の目標とした動いている物体等がが止まっていない状態です。
止めていないのと止まっていないのは難しいので今は除きます。
単純な手ブレ
写真全体が止まっていないとき。
シャッターが降り始めて、閉じきるまでに撮影者のカメラが動いていることです。
三脚なしで焦点距離が長いレンズを振り回すと高確率で起こります。
「 ではストロボを使ったり、ISO感度を上げては? 」
正解ですが、なんだか腑に落ちません。
F値の値が小さいと、暗やみで撮れますよねと
そう問われるとカメラ側の助けを除きたいですよね。
・・・でも、これが答えなんですけど・・・。
暗いときに補正する為に絞りを開放にすることはあります。
これはあくまで撮影の時に、少しだけ助けるために行います。
二桁の絞り値を暗いからと言って、一桁の前半に持っていく。
そういう考えで撮ると、使い方がよく分からなくなってしまいます。
この考え方は、明るくても暗くても一緒です。
絞りは光量を調節するものですが、それだけで調整してはいけません。
並木道のイルミネーションがあるとします。
そのイルミネーションを撮りたいとあなたは構えます。
せっかくのイルミネーションが綺麗だったので
被写界深度が欲しいので絞り気味にします。
この時点で今回の題での、長所であるポイントを失います。
と、言う事で絞りを開放に持って行きます。
写真は無事に撮れました。
そうです、無事に撮れたのです。
もうお分かりですよね。
料理が出来ますかと聞かれ、出来ますと答えます。
その人の料理をするレベルはまったく分かりませんよね。
カメラやレンズは道具です。
その道具の長所は存分に発揮するように使えば良いと思います。
しかしそれに振り回されたり、固執したりすると目的を見失ったりします。
これは他の項目でも書きましたが、非常に勿体無いです。
機材がではないですよ。
折角のあなたの考えが無くされた事にです。
あなたが良い写真が撮れます様に。