富士フィルムCEOのお話

 

 記憶が確かだと、今年の5月ぐらいの話だろうか。

 値段を比べるサイトをハシゴしながら、私は首をかしげていた。

 あろうはずである値段帯に、その商品の姿は一切なく

 あるべきはずのない値段帯に、その商品は不気味に存在していた。

 何度更新しても値段帯の場所は変わらず、疑問しか残らなかった記憶が鮮明にある。

 

 

 経済的な話を一つ

 

 フジフイルムの状況が、今期は非常にいい数字だというのだ。

 他のメーカーは在庫で苦戦していた。

 それを横目に、フジフイルムの利益率は2割以上と。

 フジCEOは、言葉の中でもブランド力が大切と考えているようでした。

 

 実はこのニュースを見た時、やっぱりそうだったんだなと正直落胆した。

 まさかとは思ったが、私でも考えつく事だったので信じられなかった。

 さて、問題はなんでしょうか?

 フジフイルムは在庫できるだけ持たず、そうする事で値段は落とさず

 需要を見ながら必要だと思う時に供給する。

 市場に出回る商品を適正なまでにしたそうです。

 そして結果、ブランド力を保つということらしいです。

 まあ作りすぎると安くなっちゃいますからね。

 

 ブランド力って?

 

 フジフイルムを貶めるつもりは毛頭ありません。

 私もフジのカメラを所持していますので、フジが好調なのは嬉しいです。

 しかし少々おかしいお話とおもってしまうのは私だけでしょうか?

 在庫がなく、市場はすっからかんの状態でした。

 新品の価格を、中古が上回る事態となり転売状態となるオークションサイト

 店で売っていた値段も一部どういうことだといった状態。

 確かに在庫を抱えるのは、メーカーにとっては嫌でしょうね。

 何も悪くない・・・うん・・・そう・・・あってる。

 しかしユーザーに 「 我慢してね、だって儲からなくなるんだもん 」

 

 これを富士フイルムCEOが公言しちゃうのは悪手だと思う。

 

 世の中みんなわかってるけど、言ってはダメだと思う。

 多分、外国の「 L社 」等のブランド力を得たいとの考えからくるんだと思う。

 ただ、それならば既存のユーザーを大切にするべき。

 市場から無くなれば、それが貴重なものだと誤認する方もいるでしょう。

 これが本当に正しいのかと言われると、正しいと返すしかなくなる。

 

 儲けるのが企業

 

 こう言われると全く何も言えません。

 その通りで、異論はございません。

 実際には誠に正しく、満点の答えだと思います。

 

 一人のユーザーとしての実際の状況はどうだったのかを書いてみる。

 ある時期、比較サイトの在庫をみると欲しい商品は見当たらなかった。

 初動で一時的に在庫を切らしているんだろうと待ってみる。

 

 一月ほど経ったでしょうか。何も変わらない状況に大人気だなぁと思う。

 同時に自分の見立てが良く、カメラを見定める目が良かったんだと勘違いしていた。

 同時期の他メーカーの在庫がある事に気が付いていた。

 

 まさかそんな事をしている筈はないだろうと思っていた。

 プロ機の冠を被せたら、そういった行為はご法度だと勝手に思っていた。

 

 大きな疑問

 

 フジの機材を使ったプロを少数ではあるが知っている。

 怖くて聞きたいが、知りたい様な知りたくない様な事がある。

 「 機材ってすぐに手に入ってる? 」と未だ聞けてない。

 修理のあがりが遅いと聞いていて、3台持ち歩いていたのを見た。

 

 なんだか異様だと思った。

 

 今だから書くが、この時期【XH-2S】を導入しようかと迷っていた。

 フジの色が本当に好きで、それを動画機として迎えようと考えていた。

 また、サブ機の位置に置きながら、メイン機みたいな使い方も考えていた。

 メインで撮っていて、欲しい絵の違いが出た時に差し込んでいく。

 耐久性が担保出来次第、余裕がある時にメイン機みたいな立ち位置。

 動画機として手元に来てもらったら、ありがたいかなぁと思っていた。

 

 メーカーにより、弱点ってエントリー機もプロ機も大体同じ。

どうしても似通った場所が壊れる事が多い。

 

 これは機能ではなくて、壊れやすい場所やパーツの部分の事です。

 大体分かっていた事もあり、気を付けるために色々と考えて準備していた。

 バッテリーのネガ部分は数で、ボタン類は個体差、基板はアタリを引ければと。

 弱いと思われる所を頭に入れ、妥協レベルを探っていた。

故障はその都度、対応して安定させようと。

 そうすれば使えるのではと、本当に考えていた。

 

 一旦保留

 

 一旦で済むのかは不明です。

 非常に悲しいですが、これは本当に難しい話だ。

 

 いざという時に手に入らないのは怖い。

 なぜならその理由は、メーカーが在庫調整しているから。

 これは本当に大問題なんですよね。

 

 私は富士と言う「 ブランド 」を信用していました。

 

 プロ機と名乗らせて、市場へ開放するなら、それは裏切りではないかと思う。

 「 手元に届ける 」って事を、安直に考えないで欲しかった。

 在庫が無い状態を「 正常 」と言う、これほど怖いことはないからです。

 「 無いんです、ごめんなさい 」っていうんじゃなく「 これが正常 」と言う。

 

 CEOが仰る「 正常 」の時にカメラが壊れ、すぐに手配できないプロはお手上げです。

 

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